プロミスへの過払い金返還請求まとめ

アコムと同じように銀行の傘下に入ったプロミスは、貸金業者として生き残れていますね。プロミスは三井住友銀行の系列です。
平成24年7月1日、プロミスからSMBCコンシューマーファイナンスと社名変更をしましたが、今まで通りプロミスへの過払い請求は可能です。
また吸収合併したクオークローン(ぷらっと)、サンライフ、三洋信販に対する過払い請求もプロミスへ行うこととなります。
プロミスに過払い請求をしたときの対応
訴訟前の和解交渉で過払い金を取り戻すのは弁護士や司法書士に依頼した場合でなければできないのは他の貸金業者と同じです。その際、過払い金全額+利息という条件では和解できないことは理解しておいてください。
訴訟になれば、ほとんどの場合、2回目の口頭弁論期日の前に和解となります。
争ってくる点は、
- 悪意の受益者であるか
- 一連取引か、取引が分断されているか
といったところではないでしょうか。
ただ、悪意の受益者についての最高裁の判例があるので反論できますし、一連取引についても取引履歴を確認することで反論できるのでたいした問題ではないと思います。
プロミスが吸収合併した会社のことも忘れずに!
プロミスへのキャッシングだけでなく、吸収合併した
- アットローン
- 三洋信販(ポケットバンク)
- サンライフ
- クオークローン(ぷらっと)
への返済も済ませておくか、あわせて過払い請求をしましょう。
アットローンは利息制限法の範囲内の貸付だったので過払い金が発生することはありませんが、三洋信販・サンライフ・クオークローンは過払い金があるかもしれません。
もし請求した過払い金とグループ全体で見た借金の残債はそうさいされます。その結果、過払い金が多ければ良いのですが、借金の残債の方が多い場合、債務整理をしたという扱いになり、信用情報機関にその旨が登録されることになります。
社内ブラック扱いされるのは覚悟しておく!?
過払い請求をしてもブラックリストに載ることはありません。
しかし、それは信用情報機関のブラックリストに載らなくなっただけで、プロミスの与信システムでは、「○○さんは過払い請求をした」という記録が残るでしょう。
所謂、「社内ブラック」という状況になります。
そうなってしまうと、今後、プロミスが関係するところからは、お金を借りることはできなくなる可能性が高くなります。
三井住友銀行カードローンを利用している人も注意が必要です。
プロミスから借りているわけではないのですが、プロミスが保証会社となっています。過払い請求をすることで保証が受けられなくなり新規の借入ができず、返済だけ求められることもあります。
もちろん、「社内ブラック」があった場合・・・という推測に基づいた判断ですし、審査に通すか、保証をするかというのはプロミスの与信システムが判断することですから過払い請求をしたからといって必ず不利益を被るわけではありません。
ただ、「多少なりともそうしたリスクがある」ということを理解しておいてください。
自分で裁判をしようと考えている人へ

ここでは二人の体験談を紹介しています。
裁判をやることになった人と、裁判前の電話交渉で和解になった人の体験談です。
- 過払い金を確認して、プロミスへの電話連絡
プロミスからお金を借りたのは、1998年の夏頃でした。
限度額50万円の張り付きで利用していました。 ただそれほど長い年数借りていたわけではないので、支払いすぎた利息というはほとんどないかもしれません。どれくらい利息を支払いすぎているのか取引履歴をもとに利息計算をして、電話で返還交渉してみました。 - プロミスを訴えて、過払い金が返金されるまで
プロミスには、「弁護士・司法書士でなければ訴訟前の交渉には応じない」と言われたので個人で裁判をすることにしました。そして返金されるまでの記録をまとめています。
- 完済して5年以上経ったプロミスへの過払い請求
借金を全て返し終わって5年が経っていたのですが、それでも過払い請求をすることができるということなので、自分でやってみることに。 - 裁判をすることなく和解で過払い金が返ってきた!
最初の電話交渉では和解を断られたものの、数日後、プロミスから電話が入り和解となりました。裁判をするより10万円ほど少なくなったけど、裁判の手間が省けた点は良かったです。
弁護士や司法書士に依頼した場合

手続きの流れ自体は弁護士でも司法書士でも『基本的には』同じです。
頼んでから過払い金が戻ってくるまで何もすることなく、ただ待っていれば良いのですが、司法書士に頼んだ人だけ『場合によっては』自分が裁判に出なければいけないことになってしまう可能性があります。
で、流れを見ていて『あれ?』と思うことがあるかもしれません。
そうです、過払い金はプロミスから直接あなたの口座に振り込まれるのではなく、一度、頼んだ弁護士や司法書士の先生の口座に振り込まれます。
そこで過払い請求にかかった費用や成功報酬が差し引かれて、残りがあなたの口座に振り込まれることになるのです。
頼んでから1円も自分で支払うことはないのですが、成功報酬などの費用は、ちゃんと取り戻した過払い金から引かれているんです。
過払い金を取り戻すまでの期間は自分でやった場合と大差ありません。
だいたい半年はかかるものだと思っていてください。