マイクレジットで信用情報を点数化。その分析は必要か?
自分の信用情報がどのように登録されているのか開示請求した人なら分かるかと思いますが、そこに記されているのは契約情報や今までの借入・返済の履歴など客観的な事実だけです。
それを見ても正直、自分がどのように評価されているのか分かりません。
マイクレジットとは、クレジットカードやローンの審査の際に利用される個人の信用情報を分析(数値化)し、グラフなどとともにレポート形式で提供していたサービスでした。
株式会社マイクレジット
代表取締役:ラッセル・カマー
会社住所:東京都港区西麻布3丁目23番5号
電話番号:公式サイトでも公開はしていない
分かりやすい点数や偏差値で評価してもらうのが好きな日本人向けのサービスと言えるかも知れませんが、マイクレジット社での評価が高いとクレジットカードの入会審査やキャッシング、カードローンの審査で落ちなくなるなど、点数化してもらう意味やメリットがあるのでしょうか?
マイクレジット社のホームページでも書かれていることですが、
- マイクレジット社は信用情報機関とは資本関係も提携関係もない。
- 信用情報機関とも一切関係ない
- クレジットカードやローンの入会審査で審査落ちとなった場合でも
否決理由は分からない。 - マイクレジット社の提供するレポートの内容は参考に過ぎず、
借入の可否など保証できない
あくまでも一企業の判断でしかありません。
マイクジレットのレポートは、カード会社やキャッシング会社の審査に影響を及ぼすような強い力を持っている訳でもありません。
結局のところ自己満足以外の役に立たないと思います。
マイクレジットにあなたの大切な信用情報を渡しても大丈夫ですか?
このサービスを気軽に利用する気になれない不安な点が2つあることも紹介しておこうと思います。
オンラインサービスであると言うこと。
確かに申し込みをしてからわずか10分でレポートを確認できると言うことはスゴいことかもしれません。
(マイクレジットは、そのレポートをオンラインで確認することになっています。紙のレポートが郵送されてくるのではありません。)
セキュリティには万全の体制を取っているとは思いますが、絶対に漏洩しないという保証はないのがオンラインサービスのこわいところですね。
実際はCICと無関係
マイクレジットが提供する信用情報の点数化のレポートはCICに登録されている信用情報を元に作成されます。
ただ情報を利用される側のCICはマイクレジット社に対してあまり良い印象を持っていないのでしょう、公式サイトでもマイクレジット社とは関係ないということを重要なお知らせとして公表しています。
またインターネットを利用してCICに信用情報の開示を開示を求めるにはあらかじめ電話をかけて受付番号を取得しておく必要があるのですが、その電話でもマイクレジット社とは関係ない旨が告知されています。
CICは、国(内閣総理大臣)から指定を受けた信用情報機関ですが、マイクレジット社はあくまでも民間企業。
信用情報を数値化し、レポート形式でアドバイスを行うというのは役立ちそうだと考える人もいるかもしれませんが、大切な信用情報を渡してまで得られるものはないのではないでしょうか。
サービス終了しました。
実際、マイクレジットのサービスは日本では受け入れられず、平成27年2月28日でサービス終了となりました。